ノベルティとは?その意味と使い方を大公開!
誰もが一度はもらったことがあるであろう「ノベルティ」。今回はノベルティを配布する意味や、配布することで得られる効果についてご紹介します。ノベルティは自社商品やサービスの認知度を高める方法の一つとして用いられていますが、どのような効果があるのでしょうか。
目次
1.ノベルティとは?
印刷業界や広告業界で一般的に耳にする「ノベルティ」という言葉。語源は英単語の「Novelty」で「目新しい、珍しい」という意味があります。そのため普段使用している販促的な意味の「ノベルティ」とは少し意味が異なります。
海外で販促的な意味で使用されている言葉は「Giveaway」や「Promotional Giveaway」で、何かを無料で与えることを意味しています(Give=与える、Away=離れた場所に)。
では、なぜノベルティという言葉が日本で販促を表す言葉として利用されるようになったのでしょうか。「ノベルティ」という言葉は、現在では広告宣伝のために作られたグッズのことを指すことが多いですが、かつては欧米などの海外の家庭で飾られていた陶製の置物を総称して「ノベルティ」と呼んでいました。
実は世界的に有名な陶器製の置物が、愛知県の瀬戸で生産されており「セトノベルティ」の愛称で海外に広く知られているのです(瀬戸は「せともの」の語源)。
陶器のノベルティは主にアメリカで人気を博していました。しかし、1914(大正3)年の第一次世界大戦のころに、戦火が激しくなりノベルティ最大の生産国だったドイツでの製造が途絶えたために、昔から陶器を製造していた日本の愛知県・瀬戸で輸出用の「セトノベルティ」の生産が始まりました。
そこから現在に至るまで海外向けに多く作られ、輸出されており、招き猫や縁起物、キャラクターものが作られて、現在では玩具のようなものも作られるようになりました。
実は販促的な意味の「ノベルティ」がいつから使われ出したのか正確なところは記録がありません。しかし、大正時代にはその言葉が使用されていたことが分かります。
キャラクターや玩具を模した置物(グッズ)が人々を魅了して、多くの人から需要があったことから「目新しくて人々が欲しがるもの」をノベルティと呼ぶようになったのではないかと推測されており、時代を経て今の販促的な意味を持つようになっていったのだと思われます。
現在では企業名や商品名などを印刷し、認知度を高めるために使用されていますが、目新しくて趣向を凝らしたグッズを企業が試行錯誤しながら開発・納品している点では従来の言葉の意味を踏襲しているのではないでしょうか。
2.「ノベルティ」と「販促品」との違いとは?
ノベルティと販促品はどのような違いがあるのでしょうか。
広い意味でノベルティ・販促品は「企業の宣伝」という役割をもっていますが、厳密には目的や得られる効果が異なります。
ノベルティと販促品の違いについてみていきましょう。
ノベルティ | 販促品 | |
---|---|---|
イメージ | ||
役割 | 企業・商品の宣伝 | |
効果と目的 | サービス・商品の付加価値UP サービスの利用や商品の購入を促進 競合他社との差別化 | サービス・商品の認知 サービス・商品の購買を促す 企業のイメージ向上 |
特徴 | 話題性・希少性がある | 実用性が高い |
ノベルティの使われ方
ノベルティは商品やサービスに付加価値をつけ購入を後押しするようなグッズです。
例えば、企業やブランドロゴを印刷して、商品の購入金額に応じてもらえるグッズや、サービスの利用が条件でもらえるグッズ等です。人気のブランドがエコバッグのノベルティを作成しSNSで拡散され話題となりファンがノベルティ目的で商品の購入やサービスを利用するなんてことも多くあります。
また近年では、景品やおまけと呼ばれるものを総じてノベルティと言われるようになりました。
販促品の使われ方
販促品は、「はんそくひん」と読み、販売を促進するために配布されるもので「販売促進」をする「品」を縮めたいわば略語です。販売促進・活動をするうえで配布するグッズを総称で販促品と呼ばれています。
例えば新製品が出たことを認知してもらうために、シャンプーや化粧水などをミニパウチで消費者に配布し、実際に使ってもらって購入を促すものが販促品です。実用性の高いものが配布される事が多いです。
購買意欲を刺激するノベルティの成功事例
ノベルティの1つであるおまけ。そのおまけ付きの商品で思いつくものは、グリコのキャラメルやプロ野球チップスではないでしょうか。グリコのキャラメルにはおもちゃが付いており、プロ野球チップスには選手のカードが付いています。
グリコのキャラメルは「おもちゃが欲しいからキャラメルを買おう」と消費者の購買意欲をかき立てます。プロ野球チップスも同様にカードをコレクションする楽しさがあり、それが購買意欲に繋がります。共通している点は、どちらも封を開けるまで何が出るのか分かわないワクワク感とコレクションする楽しさを味わえるということです。中には欲しいグッズが出るまで何個も購入する人もいます。
おまけの役割は、商品やサービスを実際に購入するかの動機になるかどうかにあると言えます。おまけは商品を購入して貰う事を目的として商品に付属させているので、効果の有無は商品が売れるかどうか、で判断されます。
ちなみにグリコは通算55億個もおもちゃを作成しており、開発されたおもちゃは約3万種類。一時期戦争の激化により製造中止となった時期もありましたが約95年もの間たくさんの世代に愛されている商品となりました。おまけの効果が存分に発揮されている成功事例になりますね。
(外部リンク:江崎グリコ| 55億個のおもちゃに宿る、創意工夫の精神)
3.認知度アップに繋がる「ノベルティ」の使い方
ノベルティは企業が無料で配布するグッズのことを指し、企業名や商品名、サービス名などを印刷して、認知度を高めるために使用されています。
例えば、街頭で配っているポケットティッシュもノベルティの一種です。携帯の新機種発売やジムのオープンなど業種・業界にとらわれることなく使われているノベルティの定番グッズです。
そしてノベルティは一般消費者向けだけでなく、企業向けに配布されることも多くあります。
年末年始の挨拶回りで自社の名前の入ったタオルや付箋を渡したり、カレンダーを配ったり、お歳暮とはまた違った営業ツールの1つとしてまだまだ取り入れている企業も多いです。ノベルティは受け取ってもらう事に意味があるので、宣伝したい商品やサービスと関わりが無いグッズでも大丈夫です。
ノベルティの定番グッズは、ボールペンやステッカー、エコバッグなどで、そこに企業名や商品名を印刷した状態で配布されます。
このように店頭で即戦力になる販促品と、じわじわ認知度や購買意欲を高めるノベルティは、販売促進という大きなくくりの中では同等の意味を持っていますが、少しだけグッズの選定基準が違います。
「どうやったら商品が売れるのか」を考える販促品に対して「どうやったら受け取ってもらえるのか(=認知度を上げられるのか)」を考えるノベルティは、受け取ってもらわないとその役割を果たすことができません。厳密な区別はありませんが、販促業界では同義の言葉が飛び交うので、言葉の認識として持っておくとノベルティや販促品の制作の際に迷わずアイテム選びを出来るでしょう。
4.ノベルティを作成するステップ
ノベルティを作成するには、配布したいボールペンやエコバッグなどに、企業やブランドのロゴを印刷(名入れ)をして作成します。
では具体的にどのようにしてノベルティを作成したら良いのかをご紹介します。
STEP1 ノベルティグッズの決定
ノベルティを作るときは「受け取ってもらえる」実用的なグッズや「欲しい」と思われるグッズを選ぶことが大切です。その上で企業名やロゴを印刷しておくのがポイントです。
どんなに素敵なノベルティでも大きい物や、重すぎるなど、受け取ってもらえないと意味がありません。
グッズを選ぶ一つの基準として、受け取った人の負担にならずに、普段の生活の中で自然に社名や商品名を目にできるようなグッズを選ぶことも大切です。そうすることで、商品やサービスを思い出してもらうきっかけ作りに繋がります。
STEP2 ノベルティ業者の決定・発注
グッズの種類が決まったら業者を選定します。いつも利用している業者でも良いですし、相見積もりをとっても良いです。業者を決める際に見積内容だけでなく、在庫の有無や納期が間に合うかどうかも判断基準になります。
STEP3 ノベルティへの印刷内容の決定
配布するグッズが決定した後、どのようなデザインにするのかを決めます。
企業名やロゴは欠かせない要素です。配布する状況によってはイラストやメッセージを印刷することも多くあります。
グッズによって印刷できる範囲や印刷方法が異なるので、その条件を予め確認した後に印刷内容を決めます。そうすることで想定していたデザインが印刷できない、という事態を防ぐことができます。
当社運営のノベルティサイト「favorist」では印刷データを頂いた後に、必ず確認をして、印刷を行う上での注意点などをお客様へご返信をしております。
よくある注意点としては
- 小さい文字が潰れてしまう
- 細い線にカスレが生じてしまう
- 多色刷りの場合、デザインによっては版ズレが目立つ場合がある
- 商品の色と印刷色の組み合わせによっては色が沈んで見える
などです。
お客様に説明後、ご納得頂いた後に印刷を行っています。
STEP4 量産・納品
データ決定・入稿後に印刷と製造がはじまります。あとは納品されるのを待つだけです。
納品された後には、展示会やイベント、街頭等でノベルティを配布して認知度アップに繋げていきましょう。
今までは「ノベルティ」という言葉を中心に紐解いていきました。日本では街頭や量販店、街中のスーパーなど様々な場面でノベルティが利用されています。それは自社商品や新サービスを多くの人に知ってもらいたいと思う企業の努力のたまものです。 企業は、どうせもらうなら自分では買わないものや邪魔にならないものが欲しい、という消費者意識を狙って効果的に認知度を上げるためのノベルティグッズを選ぶことが大切です。
5.もう迷わない!今人気のノベルティはこれ!
では具体的にどのようなノベルティグッズが人気なのでしょうか。
配りやすいボールペンや付箋はもちろん、環境配慮されたグッズや、エコに貢献できるグッズなど、一言にノベルティグッズといってもその種類は年々多様化しています。
そこで、当社の人気ノベルティをご紹介いたします。当社では様々なカテゴリーの商品を取り揃えており、お客様のニーズにピッタリと合う商品を提案いたします。
当社では、存分に企業名や商品をアピールしてもらいたい、と考え印刷面の大きく確保できるような商品の開発に努めています。
数多くあるノベルティグッズの中でも、バラマキアイテムとして採用しやすく、年齢や世代を問わずに受け取ってもらいやすい文房具類が人気です。
長年にわたり愛されているカスタムメイドシリーズは、フルカラーで印刷ができて、100個~と小ロットで作成ができるのが特徴です。店舗のオープン記念や挨拶回りのグッズとして重宝されています。
一人一台のスマホ時代にピッタリのノベルティ
モバイルバッテリーチャージャー10,000mAh(白)
上代(税別):3,550円
■商品サイズ:
W96×H63×D26mm
■素材:
ABS
■梱包形態:
白箱入り
スマホは毎年新しい機種が発表され、持つ人の年齢も低年齢化しています。プライベート用と仕事用など、一人一台以上持つことは当たり前の時代となりました。そんな中で重宝されるのがモバイルバッテリーです。 旅行や出張、災害時にも役に立つモバイルバッテリーは、もらって嬉しいノベルティの1つです。名入れしたモバイルバッテリーを常に持ち歩いてもらう事で認知度アップにも繋がります。
ノベルティも環境配慮へ!リサイクル素材を利用したノベルティ
Re:PETポータブルバッグ(アッシュブルー)
上代(税別):550円
■商品サイズ:
(広げた状態で/持ち手含まず)W380×H420×D100mm(収納時)W150×H130×D15mm
■素材:
ポリエステル(再生PET)
■梱包形態:
PP袋入り
私たちの生活と環境問題は切っても切り離せないものとなっています。日常生活の中で、リサイクルやエコなどに気を付けている人も多いです。ノベルティにもエコを取り入れてみるのはいかがでしょうか。
リサイクル素材を利用したエコバッグや小物類は、企業理念やサービスと一緒にエコに対する姿勢も同時にアピールすることができます。
6.認知度をアップするノベルティ
ノベルティは新商品やサービスの認知度アップを目的としたときに使用します。当初の「目新しくて趣向を凝らしたもの」に倣うように各企業は新商品の開発に日々勤しんでいます。
時代と共に消費者が求めるグッズやサービスが変わっていく中で、当社でも新しいものを求めて商品ラインナップを刷新していくことを目指して参ります。