色が左右するノベルティグッズの印象
毎年、国際団体の「Intercolor(国際流行色委員会)」、日本の「JAFCA(一般社団法人日本流行色協会)」、アメリカの「PANTONE社」がその年がどんな年になるのかを予想して1年間の流行色を決めます。トレンドカラーはファッションや雑貨などのデザインを決めるときにも大きな役割を担っています。 今回は色に焦点を当てて、トレンドカラーと色が人に与える影響についてご紹介します。
1.色がもたらす影響と印象
色が人の心理と行動に与える印象にはどのようなものがあるのでしょうか。普段の生活の中で、何気なく色に囲まれて生活していますが、私たちの生活の中にある色とその色が持つ印象はどのようなものがあるでしょうか。実は色には様々な影響力があると言われており、一般的には心理的、生理的、感情的、そして文化的な影響があるとされています。
ある特定の色を見ると現れる影響はそれぞれ以下の通りです。
- 心理的:暗記・回想・認識力が増す。
- 生理的:交感神経を刺激して攻撃的になる、反対にリラックスする。
- 感情的:明るい気分になったり、安心したりする。
- 文化的:文化とは基本的な価値観や感覚を与えるもの。それを色に置き換えると、国や地域文化によって、色が人に異なる印象を与える。
つまり、「色」は世界共通ですが、文化によって受ける印象は多少異なるということが言えます。
一方でトレンドカラーは、発表される色に思いや時代の向かおうとしている未来への願いを込めて毎年決定されており、共通した色に対する認識を持つことができます。
2.JAFCA が選ぶ2024年のトレンドカラーとPANTONE社 が選ぶ2024年のトレンドカラー
JAFCA が選んだ2024年の色は「Hello! Blue(ハロー!ブルー)」です。この色は期待と不安を抱きつつ、日常が動き出した、癒しの色やエネルギーを補給する暖色から、先行きを見定める冷静さを与える色、時代の混沌や不平不満を浄化し、未来を明るく照らすクリーンでさわやかな色として淡いブルーが選ばれました。「ハロー!」と新しい時代を笑顔で歓迎するような、明るく優しい色です。
また、ブルーは水に恵まれた地球の色で、平和のイメージがあると言われています。地球環境や紛争問題にも一人一人が冷静に判断をして困難を乗り越えていけるようにという願いの元、トレンドカラーに選ばれました。
一方でPANTONE社が選ぶ今年のトレンドカラーは「Peach Fuzz」です。オレンジとピンクを混ぜ合わせたような色で、上品で柔らかい印象の色です。 この色は、優しさと思いやりを表現する色で、安らぎと現代的な美しさの印象を与えます。 現在の状況を乗り越えて、新しい世界に向かう中で自己表現をすることが求められます。この色は、愛する人たちと一緒にいること、自分らしくいることの喜びが表現されています。
3.トレンドカラーが影響するモノとは
トレンドカラーは毎年異なる色が決定します。ファッションデザインやインテリアデザインを決める際にもトレンドカラーは使用されています。各ファッションブランドはトレンドカラーを意識した新商品を発表し、ファッションショーを開催しています。洋服はもちろん、ファッション小物もトレンドカラーを意識しています。
ファッションショーで発表された洋服や小物、色使いなどは、ブランドの発信力によりトレンドとして生活の中に浸透してきます。それは、ファッションだけでなく化粧品やグッズ、インテリアにも波及していきます。
トレンドカラーが発表されたからと言って必ずしもその色で新しい商品を作る必要はありません。化粧品は、既存の複数ラインナップからトレンドカラーに近い商品を改めて紹介することが多くあり、商品に再注目をさせる良い機会となります。
4.カラーを使用したノベルティグッズ
カラー展開があるのはファッションやインテリア、化粧品だけではありません。ノベルティグッズにもカラーが果たす役割は大きくあります。 例えば、ノベルティグッズ自体の色が企業カラーと合っていれば企業を彷彿させることができます。そこに企業名やロゴ、商品名を印刷して組み合わせることで、ノベルティグッズを通して訴求したい内容をより際立たせることもできます。
また、ノベルティの配布対象や獲得したい顧客によってノベルティグッズのカラーを選ぶことも大切です。
例えば企業の営業や上層部に向けたノベルティの場合、カラフルなノベルティグッズよりも、白や黒、グレーなどの落ち着いた色味のグッズを採用した方がオフィスや仕事中に使用するシーンが想像できて受け取ってもらいやすくなります。
反対に、子ども向けや主婦に向けたノベルティグッズの場合には、赤や黄、青などのカラフルな色を使用した方が目に留まりやすく、「欲しい」と思ってもらえるのではないでしょうか。
どんなにグッズ自体が高級なものであっても、そのグッズが競合他社のブランドカラーであればノベルティグッズの効果が十分には得られません。
ノベルティグッズの効果の一つに、消費者や受け取った人が使っていくうちに、企業名やロゴ、商品名に対して親近感を感じてもらうということがあります。つまりノベルティグッズは企業を連想させたり、ブランドイメージを定着させたりする目的があります。
そのため関連性のある色や親和性のある色をノベルティグッズに選ぶこともグッズ選びには大切です。
favoristでは、シンプルなオフィス使いができるノベルティグッズはもちろん、カラー展開しているノベルティグッズも多く展開しています。
ノベルティを配布する対象や目的、また、企業やブランドのイメージぴったりと合ったグッズを選んでみてはいかがでしょうか。