見たことあるけど意味まで分からない?
身近なノベルティグッズにもついている識別マークを解説!
私たちの身の回りのグッズにはたくさんの情報が印字されています。それは販売品でもノベルティグッズでも例外はありません。識別マークは取扱説明書に印字されていたり、商品に直接印刷されていたり、安全に使うために必要な情報が含まれています。しかし、意味を理解せずに見過ごしてしまっていることもあるかもしれません。
グッズの効果を最大限に発揮して使うために必要なものになっています。
今回は、身近なグッズについている識別マークについて解説し、その意味を理解することでより安全かつ効果的に使いこなせるよう、さまざまな識別マークについてご紹介します。
目次
- ノベルティにも印刷されている識別マークって何?
- 環境に配慮したグッズについている識別マーク
- リサイクル・リユースに関連した識別マーク
- SDGsにも関連。国及び第三者機関による識別マーク
- ノベルティで環境保全をアピールできる「エコマーク」
- 水質資源と環境への配慮のしるし「海のエコラベルマーク」
- リサイクルした再生油を使用している「植物油インキマーク」
- 二酸化炭素の排出削減に貢献している「バイオマスマーク」
- ノベルティも例外ではない!表示が義務化されている2つのマーク
- Bluetooth商品やスマートフォンにも付いている「技適マーク」
- 電気製品の安全性を示す「PSEマーク」
- 環境にやさしく、法律を守ったノベルティグッズを選ぶ
1.ノベルティにも印刷されている識別マークって何?
私たちの暮らしは、たくさんのグッズ(商品)に囲まれて成り立っています。そのグッズには、品質表示や認証・識別マークが必ず印刷されており、グッズを選ぶ際の判断基準になっています。
表示されている識別マークは、国や自治体、業界団体が製品の安全や品質保持の為に規格や基準を定めて設定されています。その識別マークは、消費者の安全と、思いがけない不利益からメーカーを守るために付けられており、商品の材質や使用用途によって印字されているマークの種類は異なります。
また、世界共通のものや、印字がないまま販売すると違法になってしまう場合もあり、現代社会において識別マークはとても重要なものになっています。
ふとした時に目に入る識別マークですが、どのような基準で設けられているのか、またどのような種類があるのでしょうか。
今回は店頭でみかける商品やノベルティグッズに表示されている識別マークにスポットを当ててご紹介します。
2.環境に配慮したグッズについている識別マーク
リサイクル・リユースに関連した識別マーク
もはや全ての商品に印字されていると言っても過言ではない、リサイクルやリユースに関連した識別マーク。
このマークは、消費者がゴミを出す時の分別を容易にし、市町村の分別収集を促進することを目的としています。
スチール缶やアルミ缶、PETボトルなどのプラスチック製容器包装と紙製容器包装への識別マークの表示は、包装容器リサイクル法(1995年)により義務化されています。
この法律は、家庭から排出されるゴミ重量の2~3割、容積で6割を占める容器包装廃棄物の発生を抑制し、リサイクルすることによって廃棄物の減量を図ることを目的として制定されました。
商品を入れる容器や商品を包む包装のうち、中身の商品が消費されるものや、商品と分離した際に不要になるものを「容器包装」としてリサイクルの対象としています。
また、識別マークは表面のパッケージに表示するように定められており、商品の内側などの外から見えないところにつけることはできない決まりになっています。
プラスチック製容器包装の識別マークは日常でも目にする機会が多く、食品やお菓子、化粧品等の包装袋や、最近ではレジ袋にも印字されています。
また、紙でできた容器や商品の取扱説明書、紙袋には紙マークが印字されており、消費者がゴミを捨てる時にどのように分類して捨てるのかを判断することができ、そこからリサイクルに興味・関心、意識をつなげていくことができます。
3.SDGsにも関連。国及び第三者機関による識別マーク
環境に関連する問題は、地球規模で取り組んでいく必要があります。その為、世界共通で使われている識別マークも存在しています。
ノベルティで環境保全をアピールできる「エコマーク」
エコマーク
エコマークは、様々な商品の中で「生産」から「廃棄」にわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品に付けられる環境ラベルのことです。
エコマークは日本で唯一、第三者機関が認証を行い、商品設計から使用、廃棄に至るまでの環境配慮の優位性を認めた商品にのみ与えられます。
このマークが付くことは、消費者の環境への意識や企業の環境改善努力を促進することへの手助けとなります。そして、その意識の積み重ねが持続可能な社会の形成を図っていくことにつながります。
エコマークが入ったグッズに名入れをして、ノベルティグッズとして使用することも可能なため、エコマークが付いたノベルティグッズを通して企業やグッズが環境に配慮していることをアピールすることもできます。
水質資源と環境への配慮のしるし「海のエコラベルマーク」
海のエコラベルマーク
MSC「海のエコラベル」は、水産資源と環境に配慮し適切に管理された持続可能な漁業で獲られた天然水産物の証として使用されています。
MSC(海洋管理協議会)が認証している「海のエコラベル」は、漁業認証規格を満たした水産資源と環境に配慮した持続可能な漁業により獲られた水産物に付けられます。
過剰な漁獲を行わず、資源を枯渇させないこと、生態系に与える影響に配慮すること、地域や国内、国際的なルールを尊重した漁業の管理システムを有することを条件として与えられ、独立した第三者機関によって認証された認証マークです。
取得まで、平均で1年から1年半ほどかかり、取得後も年次監査を受けて5年ごとに更新が行われます。
MSC「海のエコラベル」が普及することで、多くの漁業関係者が認証の所得を目指すことになり、持続可能な漁業の改善につながっていきます。
リサイクルした再生油を使用している「植物油インキマーク」
植物油インキマーク
カタログや紙製の包装容器などの印刷物に用いられているインキは、石油由来で出来ているものがほとんどでした。しかし、環境への影響を考えて、最近では植物油由来のインキが用いられています。
植物油でできたインキは、従来使用されていた石油由来の溶剤でできたインキと比べて生分解性があり、環境負担の低減に貢献しています。
使用されている植物油は、再生生産可能な大豆油、亜麻仁油、パーム油などの植物由来の油やそれらを主体とした廃食用油等をリサイクルした再生油が対象で、該当インキで印刷した印刷物にも植物油インキマークの添付が可能です。
現在では、オフセットインキのほとんどが植物油インキ対応製品になっており、カタログやポスターなどの印刷物が数多く製作されています。
見た目や仕上がりは石油由来のインキと相違がなく、その使用数は年々増えており、現在では2,600社以上の印刷会社が植物油インキを使用しています。
二酸化炭素の排出削減に貢献している「バイオマスマーク」
バイオマスマーク
バイオマスマークは、生物由来の資源(バイオマス)を利用し、石油由来のエネルギーや製品をバイオマスで一部または全部を代替することで、地球温暖化を引き起こす温室効果ガスの1つである二酸化炭素の排出削減に大きく貢献している製品に付けられるマークです。
最近、お菓子の袋やグッズの素材にバイオマス素材が使用される事が多く、バイオマスマークを見る機会が多くあります。バイオマス素材を使用した製品は、品質や安全性が関連する法規、基準、規格に適合している場合のみ「バイオマスマーク」を印字することが可能で、認定を受けるためには書類審査へ合格する必要があります。
バイオマスマークには、バイオマス素材の含有量を5%刻みで表示しており、一目で度の部分にどれぐらいの割合でバイオマス素材が使用されているのかが分かるようになっています。
4.ノベルティも例外ではない!表示が義務化されている2つのマーク
Bluetooth商品やスマートフォンにも付いている「技適マーク」
一人一台は当たり前になっているスマートフォンやBluetoothイヤホン。実は販売・使用するために必要なマークがある事をご存知でしょうか。
「技適マーク」と呼ばれるこの識別マークは、電波法令で定めている技術基準に適合している事を証明するマークです。
Bluetoothマウスの本体に印字されている技適マーク
スマホの技適マークは設定から見ることができます(機種によって異なる)
現在の生活に欠かすことができない電波を効率的に使うために、使用するチャンネルや送信出力など無線機の技術基準が設けられています。技適マークのない商品を使用することで、知らない間に他人の通信を妨害したり、普段の生活に混乱を招く可能性があり、注意する必要があります。
電波法令は日本で制定された法律なので、海外で購入したスマートフォンやBluetoothイヤホンなどの商品にはマークが付いていない場合があります。もし知らないまま使用している場合、使用者が法律違反となってしまうため製品にマークが付いているかどうかの確認が必要となります。
電気製品の安全性を示す「PSEマーク」
電気製品が電気用品安全法で定められた安全規格を満たしているかどうかを証明するためのマークとして「PSEマーク」が使用されています。2021年7月時点での電気用品の品目は457品目が指定されています。
電気用品安全法は電気製品による危険、障害の発生防止を目的として制定され、電気用品を製造または輸入を行う事業者は、法に則った手続きを行い、電気用品にPSEマークを表示する義務があります。PSEマークが付いていない電気用品は、販売目的で店頭に陳列してはいけない決まりになっています。
このPSEマークは、ひし形と丸型の2種類存在しており、それぞれに意味があります。具体的には、ACアダプターや電源ケーブルにはひし形のPSEマークを、モバイルバッテリーや音響機器には丸型のPSEマークが印字されます。
特定電気用品
ひし形のPSEマーク
電気用品の中でも特に安全性を重視する116品目が指定されています。
適合性検査と工場検査が必須で、合格した製品にはひし形のPSEマークが表示されます。
特定電気用品以外の電気用品
丸形のPSEマーク
特定電気用品には該当しないが電気用品安全法の対象となる341品目が指定されています。第三者機関での検査は任意ですが、外部の検査期間や自主検査を行って基準をクリアしたものに丸型のPSEマークが表示されます。
日本では2019年2月1日から、モバイルバッテリーが電気用品安全法(PSE法)の全面規制対象となりました。PSEマークの表示が義務付けられ、表示されていない製品の流通は禁止されています。この規制はBtoCだけでなく、フリマアプリやオークションサイトを利用した個人間の売買でも適用されます。
普段何気なくつかっているスマートフォンやスマートフォンの充電に使う際のモバイルバッテリーなどや電気用品の購入や、ノベルティグッズとして使用する場合には、このマークが付いているかどうかを確認し、商品選択を行うことで安心して使用することができます。
5.環境にやさしく、法律を守ったノベルティグッズを選ぶ
普段、何気なく受け取っていたり選んでいるノベルティグッズは、視点を変えて見てみると数多くのマークに囲まれていることに気づきます。
これは、消費者の安全とメーカーの不利益を守るためだけでなく、環境問題に向き合うために今後ますます必要になります。
グッズを提供するメーカー、ノベルティグッズを使用する企業、受け取る消費者、ノベルティグッズに関連する全ての人が、グッズを通してゴミの分別やノベルティグッズに使用されている材質や安全に興味・関心を持つことができれば、ノベルティグッズを効果的に配布することができるようになります。
ノベルティグッズを選ぶ時は、今後ますます注目される識別マークを意識して選ぶことも一つの手立てです。favoristでは、今回ご紹介した識別マークを使用したノベルティグッズを多数取り扱っております。
識別マークの意味を知って、改めてノベルティグッズの価値とその効果を見直して利用してみるのはいかがでしょうか。