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「つつむ日」に考える日本のギフトラッピング

「つつむ日」に考える日本のギフトラッピング

2月26日は語呂合わせで「つ(2)つ(2)む(6)日」に制定されています。
ギフトラッピングは、大切な人に感謝の気持ちを込めて商品を包むことで受け取り手が開けたときのワクワクした気持ちや楽しさ、嬉しさを一緒に届けることができます。 今回は、ギフトラッピングをテーマに日本や海外の実例をご紹介します。


1.日本におけるラッピングの文化

日本ではいつごろからラッピングの文化が始まったのでしょうか。日本のラッピング文化の始まりは、奈良時代にまで遡ります。
それまでは食品を保存するために木の葉や皮を使ってラッピングしていましたが、現代のように、モノを包むようになったのは風呂敷が出始めた奈良時代です。年貢として物産品を地方から中央(政府)に納める際に風呂敷に包んで運んでいたことが始まりで、風呂敷の文化は今でも続いており、冠婚葬祭の「袱紗」もその延長に当たります。

モノヲを包むようになった風呂敷

その後、室町時代には今のラッピングのルーツといわれる「折形(おりかた)」と呼ばれるものが主流となります。これは武家社会の礼儀の一つで、和紙を使って贈り物を包み水引で結んでいたのが始まりです。贈り物をむき出しのままではなく、白い和紙に包むことで「清浄を心として贈る」という気配りを表しています。
かつては武家の間でのみ使われていましたが、徐々に一般社会にも浸透し、明治時代~戦前までは女子のたしなみとしてその折り方が教科書にも掲載されるようになりました。
その後、西洋文化と融合し、戦後には現在のようなプレゼントを包装するラッピング文化へとして普及していきました。 今では日本のラッピング技術や文化は欧米諸国から高い評価を得ています。

では海外ではラッピングはどのように扱われているのでしょうか。


2.海外におけるラッピングの文化

海外のギフトラッピング

海外の方が旅行で来日した際に驚くのが「ラッピングの綺麗さ」だそうです。もちろん荷物の取り扱いや丁寧に扱う部分にも高い評価を得ているのですが、その中でもラッピングを上手に仕上げるその技術は特に人気です。
特にヨーロッパでは購入者がラッピングすることが多く、商品とは別でラッピング資材を用意して、家や店頭のラッピングコーナーで自ら包むことがほとんどです。百貨店の店員でさえも綺麗に商品を包むことができないことが多々あります。
そしてラッピング資材の専門店も多くあります。

日本に旅行に来た海外の方はその見た目の美しさで包装された商品を購入し持ち帰ることが多く、動画サイトでは包装の様子が数多くアップされています。「japan package」や「ラッピングジャパニーズスタイル」などで検索することができます。

「japan package」の検索結果

「japan package」の検索結果

出展:YouTubeより


3.街中のラッピングの種類

一言でラッピングといってもその種類は様々です。実際に市場で使われているラッピング資材にはどのようなものがあるのかを見ていきたいと思います。

先にご紹介したように百貨店では包装紙を使用したラッピングがメインとなっています。それはかつてラッピングが和紙を使用していたことからもラッピングに紙を使用することは、日本人にとっても馴染みのある方法だからだと推測ができます。
その他にも、包装紙にリボンをつけたり、紙袋に入れたりするなど様々な使い方があります。また、複数の商品を一つの箱に入れる、不織布巾着やコットン製の巾着に入れるなど、最近ではそのバリエーションは様々で、無料の包装と有料の包装を消費者が選べるようになっています。ラッピングは主に誕生日やクリスマスなどのギフトを送るシーンや、お土産の梱包に使用されています。

BIRTHDAY BAR(バースデイバー)

株式会社パルが運営する「BIRTHDAY BAR」では、ライフスタイル雑貨を取り扱っており、誕生日やシーズンギフトにピッタリの商品を取り扱い、販売しています。そのため、ギフト用の包装紙や資材も多く取り揃えています。購入する商品やギフトを渡すシーンによって使い分けができるのが利点です。

PALのラッピング

PALのラッピング

出展:PAL CLOSET(パルクローゼット)より

同店舗ではラッピングを無料の包装紙とギフトバッグ、有料のギフトボックスと巾着の合計4種類を取り揃えており、消費者の予算や商品の種類によって使い分けることができます。有料の巾着の場合、ギフトを受け取った人がそのあとも使用することができてエコにも繋がります。

AINZ & TULPE(アインツアンドトルペ)

美容と健康をテーマにしたドラッグストアの「AINZ & TULPE」では有料のギフトラッピングを用意しています。不織布タイプの巾着と、エコバッグタイプのギフトラッピングです。エコバッグタイプの場合、ギフトを開封した後もエコバッグとして使用できます。そのため、ギフトを受け取ったときだけでなく、エコバッグとして利用することで長期間にわたるプロモーションにもつながります。

AINZ & TULPE(アインツアンドトルペ)

AINZ & TULPE(アインツアンドトルペ)

出展:AINZ & TULPE(アインツアンドトルペ)より

IPSA(イプサ)

ひとりひとりの肌が持つ力にアプローチし本来の美しさを引き出す化粧品ブランドの「IPSA」が取り扱っているギフトラッピングは、「贈る」「選ぶ」「リユースできる」ことを目的にラインナップされています。
風呂敷でのラッピング、もしくは、紙の袋でのラッピングのどちらかを選ぶことができ、風呂敷は3色、紙タグを8種類から選ぶことができます。
また紙袋は、FSC認証紙を使用した自立タイプの厚手のパッケージで、中に化粧品を入れた場合でも形が崩れることがなく、さりげないプレゼントにピッタリです。

イプサのギフトラッピング

イプサのギフトラッピング 風呂敷
イプサのギフトラッピング 紙袋

(上)風呂敷 (下)紙袋
出展:IPSAより

お土産売り場のラッピング

各店舗が独自のラッピングを導入し消費者へ提供している中、最近では可愛くデザインされた巾着を販売し自分で選んだお土産を入れて人に渡す、という方法を導入している店舗もあります。
店舗は、ラッピング資材のみの販売ができて売り上げを伸ばすことができるのが利点です。そして消費者は1つの店舗だけでなく、いろいろなお店の商品をギフトとして詰め合わせを簡単に作ることができ世界で1つだけのオリジナルギフトを作ることができます。また、ラッピング資材のデザイン性が高かったり、再利用ができるラッピング資材の場合、受け取った人が繰り返し使用することは、デザインや商品に触れる機会が多くなり、お店やブランドの宣伝効果に繋がります。

オリジナル巾着バッグ

4.ラッピング資材の取り扱いもfavoristへ

一言でラッピングといってもその種類は様々です。実際に市場で使われているラッピング資材にはどのようなものがあるのかを見ていきたいと思います。

先にご紹介したように百貨店では包装紙を使用したラッピングがメインとなっています。それはかつてラッピングが和紙を使用していたことからもラッピングに紙を使用することは、日本人にとっても馴染みのある方法だからだと推測ができます。
その他にも、包装紙にリボンをつけたり、紙袋に入れたりするなど様々な使い方があります。また、複数の商品を一つの箱に入れる、不織布巾着やコットン製の巾着に入れるなど、最近ではそのバリエーションは様々で、無料の包装と有料の包装を消費者が選べるようになっています。ラッピングは主に誕生日やクリスマスなどのギフトを送るシーンや、お土産の梱包に使用されています。

印刷してオリジナルギフトラッピングに


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