トートバッグがもたらすサステナブルなブランディング
展示会での配布やアパレルメーカーのSDGsノベルティ
ノベルティはもちろん、様々なメーカーや販売品店でショップバッグやオリジナルグッズとしても利用されているコットン生地のトートバッグ。コットン製のバッグは生地の厚みによってその呼び名が変わってきます。
そこで今回はコットンやキャンバス生地など、さまざまな種類があるトートバッグをご紹介していきたいと思います。
目次
- コットンとキャンバスの違いって何?
- トートバッグの始まり
- トートバッグが使われる場面
- 買い物バッグ、エコバッグとして
- ファッションアイテムやビジネスアイテムとして
- 展示会やセミナーのノベルティ・販促アイテムとして
- 環境に配慮されたトートバッグの登場
- リサイクルコットンとは?
- リサイクルコットンを製品化:企業の取り組みを消費者へアピールできるプロモーション
- リサイクルコットンの未来
- サステナブルなブランディングやプロモーションにぴったりノベルティやオリジナルグッズ製作におすすめのトートバッグ
1.コットンとキャンバスの違いって何?
コットン製のトートバッグは、オンス(oz)と呼ばれる重さの単位で生地の厚みを表現します。オンス数が小さい程、生地は薄くなっていき、「コットン」と呼ばれる薄い生地は5oz前後で、厚みのある「キャンバス」生地は8oz~14oz程度で作られています。
薄い生地でできたバッグの場合、薄くて軽いため簡単に折りたたむことができますが、中に入れているものの色が濃い場合には透けてしまう可能性があります。
一方でオンス数が大きい場合、しっかりとしていて中身が透けることはありませんが、分厚いために折りたたむことは難しい場合があります。
一般的に、オンス数が低い生地を「コットン」と呼び、大きい生地を「キャンバス」と呼びます。この生地の厚みの差は、使う糸の太さによって変わります。
コットン生地の方が、糸が細い分生地の目が細かく、印刷した時に印刷のりがキレイという特徴があります。キャンバス地は太い糸を使用しているため、細かい文字や細い線などはキレイに印刷されない場合が多くあります。
2.トートバッグの始まり
トートバッグは、アメリカのアウトドアブランド「L.L.Bean(エル・エル・ビーン)」が氷を運ぶためのバッグとして開発・販売したことが始まりとなります。「トートバッグ」という言葉には「運ぶ」「背負う」という意味があり、ファッションアイテムとして広く使用されているトートバッグは、元々はその丈夫さから氷や重い木材を運ぶために利用されていたのが始まりでした。その後、レザーで作られたトートバッグが登場し、大学生がスクールバッグとして使用するようになり、カジュアルなファッションアイテムとして人気となりました。
また、トートバッグはファスナーの有無に関わらず、バッグの上部に開口部があり、広く開いていて物の出し入れが簡単にできるのが特徴です。
日本では1990年代以降、アメリカのカジュアルなファッションスタイルが定着したことをきっかけに、トートバッグも生活の中に定着しました。
そこから生地のバリエーションも増えて、現在のように薄手のコットントートバッグから厚手のキャンバストートバッグまで、多岐にわたっての商品展開がされています。
3.トートバッグが使われる場面
トートバッグは、サイズや生地の種類によってさまざまな使い方ができる部分が魅力の1つです。では、どのような使い方をされているのか、シーンに分けてご紹介していきたいと思います。
買い物バッグ、エコバッグとして
私たちの日常に馴染んでいるトートバッグは、買い物のエコバッグとして使用される事が多くあります。薄手のコットントートバッグの場合、折りたたむことができるのでサブバッグとして簡単に持ち歩くことができて、外出中の買い物にも役に立ちます。
ファッションアイテムや
ビジネスアイテムとして
一方で厚手のキャンバストートバッグの場合、頑丈な生地で出来ているのでファッションアイテムやビジネスのサブバッグとして利用することができます。教科書やパソコンを入れて持ち歩いたり、工具やその他作業用の道具を入れて持ち運んでも破れにくく、ファッションアイテムとしてもビジネスの場面でも使用されています。
展示会やセミナーの
ノベルティ・販促アイテムとして
キャンバス生地は、丈夫な素材のため、展示会やセミナーで資料を入れて配布する際にも利用されています。展示会では各企業が資料やサンプルを配布することが多いですが、会場を回る間にどんどんと増えていきます。その時にもらって嬉しいノベルティグッズといえば手提げ用のトートバッグです。キャンバス地のトートバッグがあれば、丈夫で多少量が増えても全てをまとめて入れることができて便利です。
また、バッグに企業やサービスのロゴを印刷することで、来場者に目にとまり販促効果も期待できます。
4.環境に配慮されたトートバッグの登場
トートバッグには、コットン製やキャンバス製、レザー製などさまざまな生地があります。最近は、SDGsの観点から環境に配慮された生地からできたトートバッグも作られています。
例えば、オーガニックコットンを使用したトートバッグや、リサイクルコットンを使用したトートバッグです。
オーガニックコットンとは、3年間化学肥料や農薬を使用していない土壌で栽培された、遺伝子組み換えでないコットンのことで、認証機関で世界基準をクリアする必要があります。
オーガニックコットンについての詳しい記事は下記をご覧ください。
サステナブルなコットンの調達率100%を目指すファーストリテーリング
「ユニクロ」を運営するファーストリテーリングは2025年末までに、オーガニックコットンを含むサステナブルなコットンの調達比率100%を目指しています。さらに、「ユニクロ」は全商品をリサイクル、リユースする取り組み「RE.UNIQLO」を進めており、未来を豊かにする服への挑戦を続けています。
無印良品の衣料品のすべてにオーガニックコットン100%使用
「無印良品」では、環境負荷や農家の方々の健康への影響を考慮し、2018年から衣料品のすべての綿はオーガニックコットンを100%使用しています。インド、中国、トルコ、アメリカを含む世界各地からオーガニックコットンを調達しオーガニックコットンの栽培・生産を通じ、雇用拡大とそこで働く労働者の生活向上に貢献しています。
また、ネットストアで販売したTシャツ1枚につき、オーガニックコットンの種を2つ生産農家の方々に無料提供する活動も行っています。
このように、大手アパレルメーカーがオーガニックコットン商品の使用を始めています。また、最近注目を浴びている素材が「リサイクルコットン」です
5.リサイクルコットンとは?
リサイクルコットンとは、紡績工場や縫製工場で出たコットン素材の裁断くずや不要になった生地を再利用して新たに生地にしたものを指し、アパレルを中心に製品に取り入れられ始めています。
アパレル業界は、ファストファッションの流行により、多くの衣類が製造・販売され、それに比例して廃棄される数も多くなっています。環境省によると、2020年の1年間で約51.2万トンの衣類が廃棄され、製造の過程で生まれる裁断くずや糸を含めて、衣類の製造から廃棄までに排出される二酸化炭素は9,500万トンにもなる、と発表がされています。
(外部リンク)参考資料:環境省より
従来、製品にならない断裁くずや生地の端切れは廃棄処分されていました。しかし、地球環境のことを考え、今まで廃棄処分していた生地をリサイクルして、新しい生地や製品として再生させたものがリサイクルコットンです。
リサイクルコットンは、断裁くずや生地の端切れを細かく粉砕し、繊維の状態にしてから再度撚り合わせて新しい糸を完成さ、Tシャツやトートバッグなどの生地として使用します。
その際に、すでに色が付いている端切れをリサイクルして使用するため、再度染色する必要がなくなり、染色時に使用する電気や水の使用量を減らすことができ、リサイクルコットンは、結果的に環境にやさしい素材として使用する事ができます。
リサイクルコットンを製品化
環境への取り組みを消費者へアピールできるプロモーション
実際にアパレル業界では、リサイクルコットンを使用した製品が発売されています。
アウトドア製品の開発・製造・販売を行っている株式会社スノーピークは、不要になったコットン製品を回収し、新しいスノーピークの製品として再生しています。「使い捨てではなく『循環する洋服」を」テーマにコットン製品をリサイクルして新しい製品の製造・販売を行う取り組みを行っています。
第一弾のデニムに始まり、今ではカットソーとスウェットも登場しています。
メイドインジャパンの工場直結ファッションブランド「ファクトリエ」は、着なくなったTシャツを回収し、提携工場でリサイクル、新しいTシャツとして販売しています。
6.リサイクルコットンの未来
アパレルをはじめ、リサイクルコットンは私たちの生活に浸透しつつあり、今後商品を目にする機会も増えてくると予想されます。 リサイクルコットンはその独特の柔らかい風合いや色合い、生地の凹凸が1つずつ異なるため、1つ1つの個性を楽しむことができます。
そのため販売品としてはもちろん、ノベルティや企業販促として利用する際にも1点ずつのオリジナル品と謳うことができます。
そしてSDGsや地球環境問題へ注目されている現代において、リサイクルコットンはますます需要を伸ばしていくのではないでしょうか。
企業販促や展示会ノベルティにリサイクルコットンを使用することは、間接的に地球環境への配慮をしていることをアピールすることになります。今後注目される「リサイクルコットン」をノベルティに使用してみませんか。
2023年は、コロナ対策も緩和され人の行き来もコロナ以前に戻ろうとしています。展示会やセミナーも対人で行われる事が増えており、企業アピールする場が多くなります。少しでも多くの方に、企業の魅力や取り組みを知ってもらうために、話のきっかけとなるノベルティを導入してみるのはいかがでしょうか。
「favorist」では、リサイクルコットンを始め、オーガニックコットン製のトートバッグ、バイオマス生地の不織布バッグなど、展示会で使えるバッグを数多く取り揃えております。