企業のSDGsに貢献する取り組み5選
循環する社会でSDGsな生活を送る。化粧品もユニフォームも使わなくなったモノが新しいグッズに生まれ変わる!
昨今、エコやサステナブル、SDGsについての消費者の関心は上昇しつつあります。日常生活でもレジ袋の有料化や、プラスチックストローの廃止など、生活に直結する部分でエコに対する取り組みが実施され、徐々にエコに対する意識が浸透してきました。
2021年に実施されたアンケート調査では、回答者の約7割が「環境問題に関心がある」と回答したと発表されています。
また、エコに対する取り組みとしては「エコバッグの利用」や「ゴミの分別」などが多く挙げられています。
(参照:https://www.riskmonster.co.jp/mailmagazine/post-10770/)
このことから、個人でできることを始める人が多くいることが分かります。その中でも、ゴミを出さないことや、分別してリサイクルをしている人が多く存在しているようです。
環境問題への意識が高まっている今、企業が実施しているエコでSDGsな取り組みの1つである「リサイクル」や「アップサイクル」についてご紹介します。
1.化粧品に文具、ユニフォームをリサイクルとアップサイクルする取り組み
性別を問わずに使用することが多くなった化粧品。続々と発売される新商品の数は2022年上半期(1月1日~6月30日)だけでも418品目あったと言われています。コロナ禍の影響で口紅やチークなど、マスクで隠れる場所の販売数は減少傾向にあり、百貨店などのタッチアップも自粛する動きで、国内需要は一時的に減少しました。
しかし、マスクの着用などが義務ではなくなると同時に、徐々に元の賑わいを取り戻しつつあります。
そんな中、化粧品の使用期限は、未開封の状態で3年間、開封後は3カ月~1年間とされています(保管状況や商品によって異なります)。使用期限が過ぎると、成分が劣化して肌が荒れたり、雑菌が繁殖する可能性が増えたり、メーカーでは使用を推奨していない場合が多くあります。
また、新しい商品が発売されると、古い化粧品の使用頻度が少なくなってしまう事も多々あります。
もう使わなくなった化粧品をそのまま捨てるのはもったいない、と思ったことも多いのではないでしょうか。化粧品もアップサイクルされ、新しい商品へと生まれ変わらせる活動をしている機関があります。
プラスコスメプロジェクトでは、不要になった対象化粧品を回収、リサイクルして絵の具やクレヨンなどの画材にアップサイクルして販売したり、ワークショップを開いたり、さまざまな活動を行っています。
回収できる化粧品に制限はありますが、不要になった化粧品が新しい商品として生まれ変わることができます。
そして子どもたちが使えるグッズにアップサイクルすることで、エコや環境問題を親子で考えるきっかけにもつながります。
「水平リサイクル」への取り組み。循環型容器返却プログラムで限りある資源を大切に
石鹸や化粧品を販売する「LUSH」では、限りある資源を大切にするための取り組みとして販売時に使用している容器の回収を行っています。これは、『使用している容器はラッシュから消費者へ貸し出している資源』として考え、使用後に回収し水平リサイクルを行って、新しい容器として生まれ変わらせる取り組みです。
消費者は(1)5つの対象容器とラッシュのフェイスマスクと交換、もしくは、(2)対象容器1つにつき30円を会計時に利用、のどちらかを選ぶことができます。
ラッシュは現在、販売数の約2割の容器回収を行っており、年間で約63万個の容器を回収しています(2021年7月~2022年6月)。そして、2025年までに容器返却率50%を目指しています。
筆記用具もリサイクルができる。ロフトが始めるサステナブルな活動
生活雑貨を取り扱うロフトは、2021年冬から『できる事から始める』を合言葉にサステナブルな取り組みとして、店頭で化粧品や文具の使用済み容器や繊維製品の回収活動を行っています。文具類に関しては2023年4月より全国の90店舗に回収拠点を拡大しています。
全国に店舗があり、利用する人も多い店頭での回収はより多くの人の注目を浴び、環境問題について年齢や性別を問わず周知するができます。
ユニフォームを回収、ノベルティへアップサイクルする取り組み
世界で年間9,200万トンともいわれるファッションの廃棄は、リユースやリサイクルを行うのには限界があり、そのほとんどが焼却処分されています。
「PANECO®」は、回収した廃棄衣料や製造工程で発生する端材をリサイクルして新しいグッズへとアップサイクルし、生まれ変わらせる取り組みを行っています。
例えば役目を終えたユニフォームは、アップサイクルされて再資源化されます。そして様々なグッズへと形を変えて使用されています。
実際に導入した「ジョンマスターオーガニック」では、美容部員の着用した制服をアップサイクルしてコースターを作成。店頭でノベルティとして消費者へプレゼントする取り組みを行っています。
実際に使用されていたユニフォームがコースターに生まれ変わることで、消費者の興味を引いたり、消費者とのコミュニケーションをとるために一役かっており、ノベルティとしての役割を果たしています。
また、SNSで話題となり拡散されてブランドの認知や商品情報が広がることもあります。
ファストフード店もアップサイクルへ注力。非食用米を利用したカトラリーの製造
ファストフード店のモスバーガーは、2022年8月より国産非食用米由来のプラスチック「ライスレジン®」を配合したテイクアウト用のカトラリーを導入していました。
2023年からは、そのカトラリーに使用する非食用米の生産をモスファーム熊本(同社出資法人)にて開始。それにより、モスバーガー全店で使用するカトラリーの1年分を補うことができるようになります。非食用米の作付けを行う事で遊休農地の有効活用ができます。
プラスチック製品を完全に無くすのではなく、使われている素材を環境に配慮してグッズを作製することで、地球環境との共存を目指すことができます。
2.リサイクルとアップサイクルで実現する持続可能なノベルティ
各企業は、製品を作ることへの責任を持ちさまざまな取り組みを行っています。今や地球環境への配慮は当たり前となりつつあり、様々な形で私たちの生活の中に入り込んでいます。そしてそれは、日常によく使う商品だけでなくノベルティにも影響してくることが予想されます。
ノベルティは受け取ってもらうことで初めてその効果を発揮します。そのためには、消費者に興味を持ってもらい、「欲しい」と思ってもらう事が重要です。
エコや環境問題への関心が高まっている今だからこそ、環境に配慮した素材からできているノベルティをグッズとして選ぶことで、消費者の目にも止まりやすくなるだけでなく、ノベルティを通して商品やサービスへ興味・関心を与えることができます。
ノベルティ製作でSDGsに貢献
favoristでは、R-PETやリサイクルコットンを利用したグッズ、古米や非食用米をアップサイクルしたノベルティなど、環境に配慮したグッズを多く取り扱っています。
環境問題を身近に捉えている消費者が増えてきている中で、ノベルティグッズも環境に配慮したグッズを使用することで消費者の多くの興味関心を得ることができるのではないでしょうか。
ですが、企業の活動や事業内容の中で、環境の配慮やSDGsに貢献することが難しい企業もあるのも事実です。ノベルティに環境に配慮した素材やSDGsに貢献したグッズを配布することは比較的ハードルが低いといえます。
企業理念や想いを多くの方に届けるために、環境に配慮したノベルティグッズを選ぶことを始めてみるのもノベルティの有効活用の1つです。
企業の事業内容や、ブランドのコンセプトにあったオリジナルグッズの製作を是非検討してみてください。
いつもの不織布バッグをバイオマス素材へ
展示会やオープンキャンパスで配布用に作成するオリジナルバッグにバイオマス素材を使用することでCO2の排出削減に貢献できるSDGsノベルティ。 バイオマス由来のPEを使用した不織布バッグです(バイオマス度10%)
コーヒーかすを捨てずに再利用するアップサイクルができる ノベルティ
竹炭と同じレベルの消臭効果があるコーヒーかす。廃棄物や不要になったものをゴミとして捨てるのではなく新しい価値を付加して需要を生み出すアップサイクル。ドリップ後の「コーヒーかす」を捨てずに、付属のシリコンカップに移しシリコンカップをステンレスタンブラーへセットしたら、シューズクロークや冷蔵庫、トイレや車内の消臭に使えます。
環境に配慮し、障がい者の自立支援を応援できるエシカルなノベルティ
生まれ変わったリサイクルコルクのノベルティを採用することで、廃棄物を減らす事に貢献、さらに、障がいのある方の自立支援を応援できるエシカルなノベルティグッズ。 SDGsの取り組みや環境に配慮した企画・キャンペーンにオススメのアイテム。
CO2排出量を減らす!環境に優しい素材リサイクルコットン
リサイクルコットンとは紡績工場や縫製工場で廃棄されていた綿の裁断くずや落ちわたを集めて裁断して作った糸で、すでに色がついている端切れを使うため、再び染色する工程が不要で、CO2の排出量や水の使用量を減らすことができ廃棄物を減らせる環境に優しい素材です。
人や社会・環境に配慮した消費行動を生むオーガニックコットンのエコバッグ
オーガニックコットンとは、3年間化学肥料や農薬を使用していない土壌で太陽や水などの自然の恵みを生かして栽培された遺伝子組み換えでないコットンのことです。収穫量を増やすためコットンは、栽培時に大量の農薬などの化学肥料が使われるため、働く人やその国の環境汚染や健康被害が問題になってしまいます。発展途上国での栽培がメインなこともあり労働環境が粗悪だったり、家計を助けるために大人よりも安い賃金で児童労働が行われている国や地域もあります。 オーガニックコットンは無農薬で栽培するため環境汚染や健康被害は無く、労働環境もしっかりと保証されている農園で土壌は保全され、そうすることでその国の水質や周りの生態系への影響もなくなります。