持続可能なノベルティグッズを見つける。
「ひとまわり、ふたまわり。リサイクルの日」
1990年に毎年10月20日は「リサイクルの日」として制定されました。これは、「ひとまわり(10)、ふたまわり(20)」のごろ合わせから決定した日にちです。
今回は「リサイクルの日」をテーマに、企業や団体が取り組む3Rの事例紹介や、キャンペーンで展開するノベルティグッズをご紹介します。
目次
- 「リサイクルの日」の制定
- 「リサイクルの日」から「3R推進月間」へ
- 「3R推進月間」のイベントとグッズの使い方
- 環境に配慮したイベントに効果的なノベルティ
- 環境に優しい「リサイクルコットン」のエコバッグ
- 廃棄予定の生地をリサイクルしてつくったエコバッグ
- 人にも地球にも優しいリサイクルコルクでつくったグッズ
- 消費者が選択する環境配慮
- 持続可能な社会のための「3R推進月間」とノベルティグッズの使い方
1.「リサイクルの日」の制定
1990年より前、高度経済成長期を迎えた日本では大量生産と大量消費によりゴミ処理や産業廃棄物の問題が全国各地で発生しました。また、有害廃棄物による公害も発生し、深刻な社会問題になりました。
その対策として廃棄物処理に対する法律が制定され、1974年にはリサイクル運動市民の会が発足、社会に「リサイクル」という言葉が浸透することになります。
(リサイクル運動市民の会は現在も活動を続けています。https://www2.recycler.jp/)
バブル期を経て拡大する生産・消費・廃棄の問題に対して、1990年にNPO法人日本リサイクルネットワークが10月20日を「リサイクルの日」として制定しました。それにより日本政府も含めて、資源の消費抑制、環境汚染、産業廃棄物の処理を改めるとともに「循環型社会」を目指す動きを拡散していくことになりました。
2.「リサイクルの日」から「3R推進月間」へ
日本人1人が出すゴミの量は1日に1kgと言われています。
「リサイクルの日」はそんな大量生産と大量消費のサイクルによる地球環境の破壊に危機感を感じたことから制定されました。
そして今では「リサイクルの日」を発展させ、8省庁が毎年10月を「リデュース・リユース・リサイクル(3R)推進月間」と定めています。
◆8省庁とは
財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、消費者庁
3Rは、下記のようにまとめる事ができます。
リデュース:ゴミになるものを最初から減らす。
製品を作る際の資源の量を少なくすることや、マイバッグの使用、簡易包装による廃棄物の抑制など
リユース:繰り返し使用する。
使用済み製品や部品を繰り返し使用すること。フリーマーケットを利用した不用品の再利用など
リサイクル:資源に戻して再利用する
廃棄物を再利用し、原材料やエネルギー源として活用する事。資源ごみの分別、リサイクル製品の使用、使用済み製品を回収しての再利用など
8省庁の動きに伴い、地方自治体やその他団体もポスターコンクールや啓発パネル展、セミナーなど、リサイクルを推進するさまざまなイベントを催しており、その内容は食品ロス削減やプラスチックごみ削減、エコバッグ使用の推進などがあります。
経済産業省では毎年の3R推進月間の催しを一覧にして発表しています(一部抜粋)。
3.「3R推進月間」のイベントとグッズの使い方
では、具体的に各団体がこの期間にどのようなイベントを行っているのでしょうか。
実際のキャンペーンや事例をいくつかご紹介させていただきます。
アルミイベント缶プレゼント(日本アルミニウム協会)
日本アルミニウム協会では、リサイクルに適した素材であるアルミニウムを使用したボトル缶のプレゼント企画を行っています。アルミ缶に関するエピソードや標語などの記入が応募条件です。
また、同協会ではアルミニウムを拡散する1つの手段として「アルミ缶のリサイクル」をテーマとした作品を募集しています。一般消費者から様々な作品の応募があり、受賞作品をHPで公開しています。アルミニウムの加工しやすい点を利用したイベント企画です。 このようなイベントを通して、消費者のリサイクル(再利用)へ意識を向けて身近なものに感じてもらう事ができます。
愛媛県の3Rフェア
愛媛県では、他の模範となるリサイクル製品や廃棄物などの3R推進に積極的に取り組んでいる企業や店舗を優良モデルとして認定。「愛媛の3Rフェア」を開催し、その取り組みを紹介・展示しています。
イベントでは、リサイクルされた商品の紹介や技術の実演、それに伴うノベルティや商品の配布が行われています。
消費者向けのイベントでは分かりやすい展示はもちろん、ノベルティの配布を行う事でよりたくさんの集客を見込むことができ、企業の取り組みや政府の取り組みの宣伝も効果的に行う事ができます。
こちらのフェアでは、愛媛県が設けた「資源循環優良モデル認定制度(スゴeco)」認定をしています。この制度は、リサイクル製品や廃棄物の3Rを積極的に推進し、模範的な取り組みを行っている企業や店舗を「優良モデル」として認定するものです。優良モデル企業や店舗を認定し、広く知らせることで、他の事業者にも影響を与え、循環型社会の構築を促進しています。
プラスマLifeさが(Plastic Smart Lifeさが)(佐賀県)
佐賀県では、プラスチックごみ問題に対する理解を深めるための県民運動を常に展開しています。
そして10月を「『プラスマLifeさが』強調月間」とし、海洋プラスチックごみ問題などについて楽しく学ぶイベントや啓発資材の配布を行っています。
この取り組みの内容は、プラスチックを完全に無くすことを目的にするのではなく、持続可能な社会を構築していくために、賢くプラスチックと付き合い、使用量を減らすことを目的としています。
その為には意識を徐々に変えていく必要があり、子どもを中心に子育て世代をターゲットとした啓発活動を行っています。その際に、プラスチックごみ削減に役立つノベルティの配布や啓蒙のためのポスターの作成を行い、広い層に向かってリサイクルへの意識付けを行っています。
4.環境に配慮したイベントに効果的なノベルティ
地球環境を考えるためのイベントや商品は当たり前となりつつあります。そしてノベルティグッズにも、地球環境を考えるきっかけとるような素材やデザインである事が求められることが多くなりました。
配布するイベントと親和性のあるノベルティグッズであることも、グッズを選ぶ際に大切です。
favoristでも多くの環境に配慮したグッズを取り扱っています。3R推進月間に行うイベントにぴったりのリデュース、リユース、リサイクルを意識したノベルティグッズをご紹介します。
ご紹介するすべての商品への名入れが可能で、オリジナリティを演出しつつ、環境問題への啓発を促すことができます。
環境に優しい「リサイクルコットン」のエコバッグ
リサイクルコットンシリーズは、紡績工場や縫製工場で廃棄されていた綿の裁断くずや落ちた綿を集めて作った糸から作られたトートバッグです。すでに色が付いている端切れをリサイクルするため、染色する工程が不要なため、染色時に使用する電気や水の量を減らすことができます。その為結果的に、環境に優しい素材と考える事ができます。また、ファストファッションの流行により廃棄処分になっていた生地のリサイクルにも繋がるということから、近年注目を浴びています。
廃棄予定の生地をリサイクルしてつくったエコバッグ
同じく衣服をリサイクルしたグッズとして「Re:WEARシリーズ」があります。当商品も廃棄予定の衣類にナイロンを混紡した生地を使用したエコバッグです。
柔らかい生地でシワになりにくく、キレイに畳まなくても簡単に収納ができて持ち運びが楽です。
人にも地球にも優しいリサイクルコルクでつくったグッズ
使用済みのワインやシャンパンの栓を回収、洗浄、分別、粉砕をして使用するリサイクルコルクは、水に強く軽量で弾力性がある特性を活かしてキッチン周りのグッズに生まれ変わります。
ワインやシャンパンは良質なコルク素材を使用しているため、リサイクルをして何度も使用することは地球環境を考えるきっかけへとつながります。
ナチュラルな風合いがノベルティグッズとしてだけでなく、カフェの備品や雑貨店の販売品としても活用することができます。
また、当社で取り扱っているリサイクルコルクシリーズは、商品の製作に障がいを持つ方々が携わっており、地球環境だけでなく働く人やその環境にまで配慮されています。
消費者が選択する環境配慮
循環型社会の形成のために、生産者が環境に配慮した製品やサービスを供給するだけでなく、消費者がその製品やサービスを優先的に購入する仕組みとして制定された「国等による環境物品等の調達の推進などに関する法律(グリーン法)」に適合したオリジナル再生紙ふせんシリーズです。
ふせんにオリジナル印刷が可能で、企業ロゴや商品名、お店の名前を印刷すると継続してアピールする事ができます。
5.持続可能な社会のための「3R推進月間」とノベルティグッズの使い方
持続可能な社会を目指すことがこれからの社会生活の課題として挙げられています。その為にも、普段の生活からゴミになるものを減らし、使い捨てではなく繰り返し何度も使うことを意識する事が大切です。そして、使わなくなったものや素材の再資源化を行うなど、小さなことを積み重ねていくことで日々の消費行動をしながら、環境負担を減らす行動を意識することが地球環境の保護に繋がっていきます。
それらの啓蒙活動や消費者へのアピールをより効果的にするためには、イベント企画やノベルティグッズの配布が大切です。そして、ノベルティグッズが環境に配慮されたものであればイベントとの親和性も高まり消費者の興味関心を一層得る事ができます。
ノベルティグッズに興味を持つことから、企業の取り組みやサービスのアピールへと繋がり、グッズとイベントの親和性があることで企業やサービスへの信頼度は上がっていくことでしょう。